キックボクシングとキャリア戦略—攻めるやつが勝つ

キックボクシングは、ただ殴り合い、蹴り合うだけのスポーツではありません。
「どう攻めるか」「どう守るか」「どう相手をコントロールするか」—それが勝敗を分けます。

これは、キャリア戦略や転職市場でも同じです。
待ちの姿勢では勝てません。限られた時間の中で、どのように動くかで結果が決まります。

私は長年、キックボクシングや格闘技を続けてきましたが、その経験はキャリア形成にも大いに役立ちました。
「勝つ人」「負ける人」の特徴は、キャリアも格闘技も驚くほど共通しているのです。

① キックボクシングの「勝ちパターン」

キックボクシングでは、試合のラウンド数が決まっています。
無限に戦い続けるわけではなく、限られた時間の中でいかに有利に戦い、ポイントを積み重ねるかが鍵になります。

🔹 勝ちパターンの代表例
✔ 「最初に主導権を握る」
試合開始直後に自分のペースを作れる選手は有利です。
相手の様子を伺いすぎていると、逆に押し込まれてしまいます。

✔ 「的確なタイミングでカウンターを打てる」
相手の攻撃に対して、ただ防御するだけではなく、相手のスキを突いて反撃できる選手は強いです。
「見極めて、瞬時に動く」ことが大事になります。

✔ 「最後まで手を止めず、プレッシャーをかけ続ける」
途中でガス欠を起こせば、どんなに強い選手でも負けてしまいます。
スタミナ管理、ラウンド終盤での集中力で勝負が決まります。

② キャリア形成・転職での「勝ちパターン」

キックボクシングの戦い方と、キャリア形成・転職の勝ち方は驚くほど似ています。

✔ 「最初に主導権を握る」 → キャリア戦略は早めに立てる
試合序盤に流れを掴むのと同じように、キャリアでも「市場価値を高める準備を早めに始めた人」は有利です。
35歳を過ぎてから「今の仕事でずっと大丈夫かな？」と考えるよりも、前もって次の一手を準備しておくことが大切。

✔ 「相手の動きを読んで、的確に動く」 → 企業のニーズを理解し、動くべきタイミングを見極める
転職市場では、企業がどんな人材を求めているのかをリサーチし、「自分がどうアピールすれば最も評価されるか？」を考えることが重要。
「とりあえず応募」ではなく、的確なタイミングと戦略を持って動く人が、キャリアでも勝ちやすい。

✔ 「最後まで手を止めない」 → 学び続け、挑戦し続ける人が勝つ
どんなに序盤でリードしても、最後のラウンドで動けなくなれば負けます。
キャリアでも、「もう自分の経験だけでやっていける」と思った瞬間に成長も停止してしまいます。
新しいスキルを学び続け、次のラウンドに備えて動く人が最後に勝つと思います。

③ キックボクシングとキャリアの「目からウロコの共通点」

💡 共通点①：「守っているだけでは勝てない」
試合でもキャリアでも、「ただ現状を守る」だけでは負けは確定。
転職市場においても、「今の会社でなんとなく頑張っている」だけでは、いざ動こうと思ったときに選択肢が限られます。

💡 共通点②：「テクニック × スタミナ × スピード」

キャリアでも、「スキルだけ」「経験だけ」ではなく、「専門知識（テクニック）× 継続的な学び（スタミナ）× 実行のスピード感（スピード）」のすべてが必要です。

💡 共通点③：「最後のラウンドまで諦めない人が勝つ」
格闘技では、ラスト30秒で試合がひっくり返ることがよくあります。
キャリアでも、「もう年齢的に厳しい」と諦める人と、「まだできる」と挑戦し続ける人とでは、結果が大きく変わります。

キックボクシングとキャリア戦略は、本当に似ています。
攻めなければ勝てない。 しかし、無策の攻めも勝てない。
✔ 「市場価値を知り、早めに準備する」
✔ 「企業ニーズを読み、戦略的に動く」
✔ 「挑戦を続け、チャンスを掴む」

これらを意識すれば、キャリアのリングで確実に勝てるはずです。
私自身、キックボクシングを通じて学んだことを、キャリア形成にも活かしてきました。次回は、「企業が『この人に会いたい！』と思うプロフィールの作り方」をお届けします！